派遣会社のマージン率一覧|大手6社・352事業所の公表値

派遣会社のマージン率一覧

派遣会社のマージン率を、大手6社が公式に出しているPDFから352事業所分まとめた一覧です。会社ごとの中央値は、ランスタッドの25.7%からパソナの33.2%まで分かれました。同じ会社の中でも、事業所によって数ポイント以上の差があります。

この一覧でわかること

  • 大手6社の事業所ごとの幅・中央値・対象期間(2026年10月18日に公式の開示ページで確認)
  • 厚生労働省の地域ブロック別一覧にある8,000事業所の分布
  • 会社どうしの数字を比べるときにずれやすい4つの条件
  • この一覧に無い派遣会社のマージン率の調べ方

数字の出所: 各社の公式開示ページに載っている事業所ごとのPDF(2026年10月18日確認)/厚生労働省「派遣会社のマージン率等について」ブロック別一覧(令和7年3月現在)

事務を中心に求人を広く見たい方は、テンプスタッフの求人検索で時給と勤務地を先に見ておくと、この一覧の数字と並べて考えやすくなります。

この一覧の要点

  • 確認したのは6社・352事業所。このうち値ありは323事業所で、実績0の23事業所とPDFに値の掲載がない6事業所は中央値に入れていない
  • リクルートスタッフィングは30.6〜33.6%と事業所間の差が小さく、パソナは−19.9〜35.5%と大きい。会社の平均1つでは事業所の差が見えない
  • 厚生労働省の一覧で、料金・賃金・率が揃う関東の2,379事業所の中央値は32.0%。掲載された事業所の分布で、業界全体の平均値とは違う
  • 表に順位は付けていない。並びは会社名のローマ字の順

マージン率は、派遣料金のうち派遣会社に残る分の割合です。法律で事業所ごとの公開が決まっているため、大手ほど事業所の数だけPDFがあります。1社ずつPDFを開いて比べるのは手間がかかるので、この一覧では6社分を事業所単位で読み取り、会社ごとの幅と中央値にまとめました。計算の仕組みは派遣会社のマージン率とはで詳しく説明しています。

目次

大手6社のマージン率を事業所の幅で比べる

6社のうち5社は、会社どうしの中央値の差より、社内の事業所どうしの差の方が大きく出ました。

6社のマージン率(事業所ごとの公表値・2026年10月18日確認)
会社事業所数(値あり/掲載)対象期間マージン率の幅中央値賃金の中央値(円・日)出典
アデコ株式会社43/492024-01〜2024-1217.7%〜37.0%29.7%11,896公式の開示ページ
株式会社パソナ59/722025-04〜2026-03−19.9%〜35.5%33.2%14,329公式の開示ページ
ランスタッド株式会社49/502025-04〜2026-0321.1%〜37.1%25.7%11,674公式の開示ページ
株式会社リクルートスタッフィング19/212025-04〜2026-0330.6%〜33.6%32.0%12,609公式の開示ページ
株式会社スタッフサービス84/892025-04〜2026-03・2026-03〜2026-0324.4%〜38.8%32.9%14,575公式の開示ページ
パーソルテンプスタッフ株式会社69/712025-04〜2026-0328.0%〜37.1%30.6%12,376公式の開示ページ

出典: 各社の公式開示ページ(表の「出典」列)に載っている事業所ごとのPDF。値あり=料金・賃金・率がすべて載っている事業所。中央値と幅は値ありの事業所だけで求めています。

表の「事業所数(値あり/掲載)」は、公式ページで見つかったPDFのうち、値が載っていた事業所の数です。賃金の中央値は1日あたりの円で、率の中央値とは別々に計算しています。

会社ごとに、表だけでは見えない事情があります。

会社ごとに読むときの注意
会社PDFの対象期間除外した事業所読むときの注意
アデコ2024年1月〜12月掲載なし 6公式の最新が暦年で、他の5社より1年以上前の期間
パソナ2025年4月〜2026年3月実績0 13飯田橋は料金より賃金の平均額が高く、率がマイナス
ランスタッド2025年4月〜2026年3月実績0 1リンク先が開けないPDFが3本。PDFは全職種と日雇いの2列で、表は全職種の列
リクルートスタッフィング2025年4月〜2026年3月実績0 2札幌赤レンガ・別府センターは派遣労働者0人
スタッフサービス2025年4月〜2026年3月実績0 51事業所だけ2026年3月2日からの期間。事業所の中のオフィス・メディカル・エンジニアをまとめた平均
パーソルテンプスタッフ2025年4月〜2026年3月実績0 2事業所ごとに2ページのPDF

アデコの値を他の5社と並べるときは、期間が1年以上ずれている点に気をつけてください。派遣料金は毎年の契約で動くため、同じ事業所でも期間が変われば率も変わります。

地域ブロックごとのマージン率の分布

厚生労働省の一覧で料金・賃金・率が揃う事業所を並べると、中央値は東海の31.0%から中国の33.3%までに収まりました。どのブロックでも、小さい方から1割の位置と9割の位置の間に20ポイント以上の開きがあります。

ブロック別の分布(厚生労働省 ブロック別一覧・令和7年3月現在)
ブロック母数(3値揃い)中央値p10p90出典
北海道・東北92133.0%22.4%46.2%厚生労働省PDF
関東2,37932.0%22.0%46.3%厚生労働省PDF
甲信越・北陸50332.4%22.9%47.7%厚生労働省PDF
東海1,15831.0%22.3%42.5%厚生労働省PDF
近畿1,47131.3%21.2%44.2%厚生労働省PDF
中国60333.3%22.0%48.1%厚生労働省PDF
四国27432.95%21.8%47.1%厚生労働省PDF
九州・沖縄69131.9%22.2%44.6%厚生労働省PDF

出典:厚生労働省「派遣会社のマージン率等について」ブロック別一覧(令和7年3月現在、各PDFへのリンク)。派遣会社ランキング(dragon-xpress.jp)が掲載値を抽出・集計して作成。集計対象は各ブロックで料金・賃金・率が揃う事業所(下の行ごとに件数と出典PDF)。事業所を等重みで集計。分位点は昇順に並べた配列の floor(n×p) 番目(0始まり)。中央値は偶数個なら中央2値の平均(statistics.median)。原資料利用日:2026-10-18。厚生労働省が公表した中央値ではありません。

  • 北海道・東北:https://www.mhlw.go.jp/content/001256166.pdf(3値揃い 921/掲載 1,016事業所)
  • 関東:https://www.mhlw.go.jp/content/001256167.pdf(3値揃い 2,379/掲載 2,820事業所)
  • 甲信越・北陸:https://www.mhlw.go.jp/content/001256168.pdf(3値揃い 503/掲載 605事業所)
  • 東海:https://www.mhlw.go.jp/content/001256169.pdf(3値揃い 1,158/掲載 1,366事業所)
  • 近畿:https://www.mhlw.go.jp/content/001256170.pdf(3値揃い 1,471/掲載 1,681事業所)
  • 中国:https://www.mhlw.go.jp/content/001256171.pdf(3値揃い 603/掲載 649事業所)
  • 四国:https://www.mhlw.go.jp/content/001256172.pdf(3値揃い 274/掲載 299事業所)
  • 九州・沖縄:https://www.mhlw.go.jp/content/001256173.pdf(3値揃い 691/掲載 837事業所)

表の「母数(3値揃い)」は、料金・賃金・率の3つがすべて載っている行の数です。p10は小さい方から数えて1割の位置、p90は9割の位置の値です。8ブロックを合わせると9,273行あり、そのうち8,000行が3値揃いでした。

この一覧は、各社が人材サービス総合サイトに載せた情報をもとに、厚生労働省が加工したものです(同省ページの注記)。そのため、次の点は会社の公式PDFと違います。

  • 時点が違う: 一覧は令和7年3月現在で、年度の列がない。各社の公式PDFとは別の時点として読む
  • 大手4社が載っていない: パーソルテンプスタッフ・スタッフサービス・リクルートスタッフィング・パソナは8ブロックとも0行。一覧に無いことは、公表していないことを意味しない
  • 率がマイナスの行がある: 8ブロックで16行。料金の平均額より賃金の平均額が高い行で、公表値のまま数えている

大手4社が載っていない点は、人材サービス総合サイトの数値の欄が空で、PDFの掲載欄に値をまとめている会社があることを2社で確かめたところまでです。厚生労働省がどう選んでいるかまでは確かめていません。

一覧の数字を比べるときの4つの条件

マージン率の数字は、条件をそろえないと比べられません。この一覧の中央値は事業所を等重みにした値です。会社全体の売上で重みをつけた率や、個人が受け取る待遇を表すものとは違います。

比べるときにずれやすい条件
条件何がずれるかこの一覧での扱い
対象期間会社ごとに締めの月や年が違う表に対象期間の列を置き、アデコだけ暦年と明記
職種の構成事務・製造・ITなど職種の割合で料金が変わる事業所の公表値をそのまま使い、職種で分けていない
消費税の扱い料金に消費税を含めるかは資料の書き方による各社PDFの値を書き換えずに載せている
時間の単位法令の単位は1人1日あたり多くのPDFは1日8時間に換算した額。表の円は1日あたり

もう1つ、率の中央値と賃金の中央値は別々に求めた値です。同じ事業所の組ではないので、2つの中央値から「この会社の典型的な事業所」を組み立てることはできません。

厚生労働省は、マージン率は低いほどよいわけではないとしたうえで、ほかの情報と組み合わせて評価するよう案内しています。マージンには会社の利益のほか、社会保険料の会社負担や教育訓練の費用も入るためです。率は時給・福利厚生・担当者のフォローと並べて見るための材料にしてください。

一覧にない派遣会社のマージン率を調べる手順

この一覧に無い会社や事業所でも、公開されている情報から調べられます。登録を考えている会社が決まっているなら、次の順で探すのが早いです。

  1. 登録する事業所の名前を確かめる:マージン率は事業所ごとに出ています。求人票や登録の案内で、担当する事業所名を見ておきます
  2. 会社の公式サイトで開示ページを探す:「マージン率」「情報公開」「労働者派遣事業に関する情報」といった名前のページに、事業所ごとのPDFが並んでいることが多いです
  3. 人材サービス総合サイトで検索する:厚生労働省が運営するサイトです。労働者派遣事業の検索で、都道府県(全国も選べます)と会社名を入れると事業所の一覧が出ます
  4. 数値の欄が空なら詳細を開く:大手は一覧の数値欄が空で、事業所の詳細画面にある「PDF・URL掲載欄」にPDFをまとめていることがあります

人材サービス総合サイトの情報は、原則として月に1回更新されると書かれています。公式サイトのPDFと期間が違うことがあるので、どちらを見たかと対象期間を控えておくと比べやすくなります。

事業所ごとの数字をつかんだら、次は実際の求人で時給を見比べる段階です。テンプスタッフの求人検索なら、職種と勤務地で絞って時給を見比べられます。

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掲載範囲と除外理由

確認日:2026-10-18。公式の開示ページで確認したPDF 355本のうち、掲載352事業所を載せています。値あり323事業所。除外は実績0が23事業所、PDFに値の掲載なしが6事業所です。 取得できなかったPDF 3本は除外しました(公式ページにリンクはあるが開けない)。

  • https://www.randstad.co.jp/info/wregcp/2026_Nihonbashi_v3.pdf(HTTP 404・2026-10-18確認)
  • https://www.randstad.co.jp/info/wregcp/2026_Tenman_v3.pdf(HTTP 404・2026-10-18確認)
  • https://www.randstad.co.jp/info/wregcp/2026_Namba_v3.pdf(HTTP 404・2026-10-18確認)

除外した事業所の内訳は、実績0がパーソルテンプスタッフ2・リクルートスタッフィング2・スタッフサービス5・ランスタッド1・パソナ13、PDFに値の掲載なしがアデコ6です。取得できなかった3本はランスタッドのPDFで、次に確認するときに開ければ取り込み直します。

集計の方法と訂正履歴

各社のPDFは機械で読み取り、行ごとに出典のPDFと確認日を残しています。値ありの323事業所は、料金と賃金から率を計算し直し、小数1桁で四捨五入して公表値と照らしました。食い違いは0件です。

事業所の状態は、次のように分けて扱っています。

  • 値あり:料金・賃金・率がすべて載っている事業所。マイナスの率もそのまま載せる
  • 実績0:派遣労働者が0人で、料金も賃金もない事業所。率を数字では書かない
  • 掲載なし(欠損):PDFはあるが、値の欄が空の事業所
  • 取得できなかったPDF:公式ページにリンクはあるのに開けないもの。HTTPの応答と確認日を記録する

厚生労働省のブロック別一覧は、マイナスの符号を残したまま集計しました。公表された率と、料金・賃金から計算し直した率が違う行は1,654行でした。一覧の料金と賃金は平均額なので、率の出し方が違うことも考えられます。そのため誤りとは決めつけず、要確認の行として分けています。

訂正履歴
  • 2026-10-18 アデコの3事業所(新潟センター・神戸支社・CEB千歳オフィス)で、労使協定の終期として許可年月日を読み取っていたのを直した
  • 2026-10-18 リクルートスタッフィングの2事業所(札幌赤レンガ・別府センター)を「掲載なし」から「実績0」へ直した。PDFの記載が「実績なし」で、派遣労働者が0人だったため
  • 2026-10-18 同じ2事業所の派遣労働者数を、空欄から0人へ直した
  • 2026-10-18 厚生労働省一覧の集計で、マイナスの符号を落としていた旧い集計を作り直した(公開前の訂正)

よくある質問

Q1:派遣会社のマージン率の平均は何%ですか?

業界全体の平均として使える公式の値は、この一覧からは出せません。厚生労働省の一覧で料金・賃金・率が揃う関東の2,379事業所を並べると、中央値は32.0%でした。ただしこれは掲載された事業所の分布で、事業所を等重みで数えた値です。

Q2:マージン率が低い派遣会社を選べばいいですか?

率だけで決めるのはおすすめしません。マージンには社会保険料の会社負担や教育訓練の費用も入っています。厚生労働省も、低いほどよいわけではないと案内しています。率は、時給や福利厚生と並べて見てください。

Q3:マージン率がマイナスの事業所があるのはなぜですか?

料金の平均額より、賃金の平均額が高かったためです。たとえばパソナ・飯田橋の2025年4月〜2026年3月は、料金15,875円・賃金19,031円で率は−19.9%でした。派遣労働者は2人です。人数が少ない事業所は、数人の契約で平均が大きく動きます。

Q4:アデコだけ対象期間が古いのはなぜですか?

2026年10月18日に公式の開示ページで確認した最新のPDFが、2024年1月〜12月の期間だったためです。アデコは暦年で区切っています。ほかの5社は2025年4月〜2026年3月なので、並べるときは期間の違いを意識してください。

Q5:この一覧にない派遣会社のマージン率はどこで見られますか?

その会社の公式サイトにある開示ページか、厚生労働省の人材サービス総合サイトで調べられます。どちらも事業所ごとの情報です。手順はこのページの「一覧にない派遣会社のマージン率を調べる手順」にまとめています。

まとめ:事業所の幅と対象期間をそろえて読む

この一覧のまとめ

  • 大手6社・352事業所の公表値のうち、値ありは323事業所。実績0と掲載なしは中央値から外した
  • 6社中5社で、会社どうしの差より同じ会社の事業所どうしの差が大きい。登録する事業所のPDFを見る
  • アデコは2024年1月〜12月、他の5社は2025年4月〜2026年3月。期間をそろえて比べる
  • 厚生労働省の一覧は令和7年3月現在。大手4社は載っておらず、載っていない=未公表ではない
  • 率は低いほどよいとは限らない。時給・福利厚生と並べて見る

登録先を決めるときは、会社の中央値を見たうえで、自分が登録する事業所のPDFを開いてみてください。率と一緒に、料金と賃金の円の額も載っています。

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免責事項

※本ページは各派遣会社の公式開示資料と厚生労働省の公開資料をもとに、当サイトが値を読み取って整理したものです。数字は各資料の対象期間時点の値で、確認日以降に更新されることがあります。登録先の判断は各社の公式サイトの最新情報をご確認ください。労働条件・契約に関わる重要な判断は、必要に応じて公的機関や有資格者へご相談ください。


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この記事を書いた人

Sakamotoです。このサイトで派遣会社の選び方と制度をまとめています。

記事の土台は、各社の公式サイトや公開求人などの公開情報です。そこへ厚生労働省の統計や制度の資料を突き合わせ、数字と決まりごとを確かめてから書いています。

派遣会社選びでよく迷うのは「結局どこに登録すればいいか」だと思います。答えは職種と働き方で変わるので、比べる基準から順に整理しました。

時給や求人数、待遇の条件は時期によって変わります。登録の前には、各社の公式情報もあわせて確認してください。

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